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[2998]非認知能力を高める!(2015/10/04)
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 子供が成人しても無職のままだったら・・。

 このような不安を抱えた人が現実的に多く存在していると聞きます。仕事はしていても親と同居を続け40歳を超えてしまった、就職してリストラに遭ったら再就職が上手くいかず家に引きこもってしまった、結婚をするそぶりも無い、親が子供を養い続けている、というご両親も多いです。

 私たち親世代が生きてきた時代は厳しかったですから、子育てが終わったら今度は子供を頼って楽をしたいと考えていた人が多いのではないでしょうか? 実は私がそうですから。

 私には3人の子供がおり、みな二十歳を過ぎたら独立しました。私の祖父母・両親も自分の考えを貫き通す人で、行動的で親を頼らないという家庭環境にあったからでしょうか。

 私の子供たちは、恵まれた家庭環境では無かったので、自分の道は自分で作ろうとしたのでしょう。みんな高校生になったらアルバイトをして稼いでいました。早くから社会勉強が出来たのでしょう。しかし勉強は・・・・、あまり好きではなかったようです。(私の学生時代もそうでした)

 勉強が好きでなくても、やるときにやればいい! 進学の代わりにたくさん資格を取得しました。また子供たちも頑張っていました。

 今になって、子供たちがみな家庭を持ってそれぞれ幸せに暮らしている事に親として感謝する日々です。裕福ではない家庭環境が子供たちに自立心を芽生えさせたのでしょうか。

 最近になって、非認知能力という言葉があると知りました。「学力テストやIQなどで計測できる能力は【認知能力】、それに対し、【忍耐力】【自制心】【社会性】といった人間の資質や性格的な特徴を一般に【非認知能力】と呼びます。

 近年、心理学の手法を用いて、非認知能力を数値化し、その非認知能力が子供の将来の成功にどのような影響を与えるのかという研究が進んできたそうです。その結果、幼児期に培われた非認知能力は、子供の将来の成功に大きな影響を及ぼす事が解ったというのです。

 受験戦争を強いると、将来伸び悩むのか! 頭が良いと言う言葉は、これは勉強が出来る事でしょうか? いいえ、私はいろいろな状況に対応して機転を利かせられる人を指す事だと思います。子供が成人するまでが親の役目だと思いますが、今は親の年金をあてにして生活する中年になった子供が増えているそうです。親がいなくなったら、子供は生きていけません。

 自立出来なくなったのは、子供だけに責任があるのではありません。親が受験戦争を強いた結果、甘やかせた結果・教育方針を間違えたからという事が招いてしまったと言えます。子供たちが可愛そうですね。

 家から出ない・働かない30代・40代の子供を家から独立させようとアパートを借りに来た親御さんがおられました。結果的に一人の生活は長続きしない人が多かったのですが、成功して今も頑張っている女性の方もおられます。

 50歳を過ぎたら、いつどのような病気になったり、事故に遭って入院したりという自分の心配もあります。自分の事でさえ大変なのに、子供の世話を出来る訳ありません。また、私たちも子供に迷惑を掛けないように健康でいましょう。親と子、それぞれが自立できる環境に今からでも取り組みたいですね。

 親の愛情の中で、遠くから子供をを見守る事が最も大きな愛なのかも知れません。親は子供が困った時に助言するだけが良いのです。


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