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[3005]おかやま的ココロ!(2015/11/01)
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 早いものでもう11月になりました。今年も残すところあと2ヶ月ですね。実はこの時期、私の頭を悩ませるものがあります。それは寒さでもなく年末の忙しさでもなく、一見時季外れにも思えるかもしれませんが「花粉症」です。

 花粉症と聞けばスギ花粉を想像する方も多いと思いますが、1年中花粉というものは飛んでいるわけで、どの花粉に症状が出るかは個人差があります。もちろんスギ花粉ほど私にとって厄介なものはありません。それは声を大にして叫びたいほどです。

 しかし、症状が重いわけではないけれど、地味に体に影響を与えてくれるこの時期の花粉も厄介と言えば厄介です。ちなみに、この時期に飛んでいる花粉で有名なのは「ブタクサ」。雑草ですね。

 以前病院でアレルギー検査をした際、ブタクサとハウスダストにも中程度の反応が出ていました。花粉症の人はハウスダストにも反応が出やすいそうです。

 そして寒くなってきたこの時期だからこそ風邪と花粉症を間違えてしまうケースも多いと聞きます。ではどのように見分ければよいのか、ここでご紹介しておきます。一番見分けやすいのは鼻水だそうです。花粉症の場合は水っぽく、風邪の場合は粘りがあります。

 発熱の場合では、風邪は高熱になりますが花粉の場合は出ても微熱程度。風邪は食欲が減退しますが花粉症では食欲は正常です。このような症状の違いをいくつか知っておくことで、早目の処置を心掛けると良いと思います。

 花粉症の人にとってはこういった話題は悩みの種でしかなく、誰しもが心から花粉症を直したいと思っています。ところが、後ろ向きな話だけではありません。前向きなニュースもありましたのでご紹介します。
               以下抜粋。

 アレルギー疾患である花粉症の患者は全死因率(あらゆる死因を含めた死亡率)とがんの死亡率が低い、とする研究結果が東京大学医学部の研究者らによって発表された。

 研究は、1993年から群馬県内の2つの地域に住む40〜69歳、8796人を対象に実施されている追跡調査、「こもいせコホート疫学研究」のデータを分析。2000年の住民の花粉症データと、2008年の死亡率の関係を調査するというもの。

 その結果、調査期間中死亡した住人は748人おり、内訳は外因性が37人、心血管疾患208人、呼吸器疾患74人、がん329人。花粉症の有無を調べたところ、花粉症患者の住人はそうでない住人に比べ、全死因率が43%低かった。また、がんによる死亡率も52%低下していたという。

 研究者らは「花粉症などのアレルギー疾患を持っていると、免疫機能が活発になる傾向があり、それが特定の原因による死亡を防ぐのかもしれない」とコメントしている。

 どうでしょう。これは目からうろこの情報です。花粉症は辛いデメリットだけではなくがんの発症率が低くなるというまさかのメリットがあったとは。このニュースを見た時、私は素直にこう思いました。

「がんの発症率が半分程度になるなら花粉症もありかな」と。そしてこうも思いました。
「でも3月になったら、がんのリスクが上がってでも花粉症を直したい、と思うだろうな」と。

 人間というのは、のど元を過ぎれば熱さを忘れてしまう生き物だということを改めて実感しましたね。それではまた。


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