あるアパートを持っている家主のAさん。
このたび、長年部屋を借りてくれていたBさんが退去することになりました。
Bさんが住んでいた部屋は和室2間の2DKという間取りです。Aさんは、いつも通り畳の表替えと掃除をして不動参会者に募集を依頼しようと考えていました。
しかし世の中は少子化が進んで部屋余りの時代。
Aさんはお客さんがつきやすいように思い切ってリフォームでもしようかと考えたのです。
そこで知り合いの大工さんであるCさんに相談しました。
A 「リフォームしようと思うんだけど・・・」
C 「今の若い人は洋間が主流だから和室を変えた方がいいんじゃないですか?。」
A 「やっぱりそう思いますか。」
C 「風呂も追炊きできるやつにしたほうがいいと思いますよ。」
A 「便利な方がいいですしね。。じゃあお願いします。」
こうしてこの部屋は和室から洋室フローリングへ、お風呂は追炊き可能なものへ交換したのです。
でも募集が始まっても全然お客が決まりません。
「こんなにお金をかけてリフォームしたんだから大丈夫。」
そう言い聞かせながら、月日は流れ・・・
リフォームしてから1年半後、Aさんは不動産会社に相談しにいったのでした。
すると営業マンから色々な指摘を受けたのでした。
@床がフローリングなのに押入があるのはおかしい。
A洋間なのに扉が襖になっている。
Bパッと見はキレイだけど、実際に内見すると古さを感じてしまう。
次々とアドバイスをくれたのです。
リフォームしていても店子が決まらない部屋の多くに共通することは、
何を根拠にそのリフォームをしようと思ったのかがよくわからないことです。
家主業と客付けをする仕事はまったく別物です。
部屋探しをしているお客様の一番近くで率直な意見や感想を聞いているのは営業マンです。
「どんな部屋をどんな方が好むのか、決めやすいか」
お客様は非常に細かい部分で物件の善し悪しを決めています。
リフォームとは「部屋全体の雰囲気を変える」ための工事です。
賃貸のリフォームと自宅のリフォームとは意味が変わってきます。
言ってしまえば、根拠のないリフォームは無駄になってしまうことが多いのです。
上に書いてある例を使うならば・・・
@フローリングにしているのに収納がまさしく以前の押入そのものになっていると、洋室なのに和室のイメージが残り、逆に違和感を感じる部屋にしてしまうだけです。お金をかけてイメージを悪くしてしまっています。
Aフローリングの部屋の扉が襖になっていると、@で述べたこととまったく同じ現象が起こります。
B大規模にリフォームをしたのでパッと見はキレイに見えるでしょう。しかしせっかくキレイな部屋なのに、コンセントなどの小さい箇所がそのままでとても古かったりヤニがついていたりするとそれだけで印象は悪くなります。
。
以上のように、結果的にツギハギのような部屋になってしまっていることが非常に多いのです。
こういったせっかくのリフォームを無駄な出費にしない為にも、お客様が求めるもの、喜ぶものを一番身近で感じている賃貸の営業マンに相談するのがいいでしょう。
アプローチでは、営業とリフォーム工事は並行して業務を行っています。
よりいっそう求められる物件とリフォームを熟知しているのです。
相談だけでもかまいませんので、お気軽に何でもお聞き下さい。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ |