2月から4月の繁忙期に入ると、部屋を探す人が増えるように、部屋を退去する人も同じぐらいの比率で発生します。
この時期は特に空室物件が多く(退去予定も含め)、さらにお客様からの物件の差別化が重大なポイントになってきます。
そんなとき、より印象に残りやすい部屋とはどのような部屋なのでしょうか。


雰囲気を重視した物件


お客様をご案内した際、何件かの部屋を見て結局家に持ち帰って検討することになりました。
そんな時、「あの部屋、良かったなぁ」と最初に浮かんでくるのは、雰囲気がいい部屋がほとんどです。

雰囲気がいい部屋とは・・・

@色に統一感がある

 色合いは雰囲気作りにおいて非常に重要です。床の色はもちろん、壁クロス、クッションフロアなど部屋全体の印象を決定づける要素は色々とあります。特に和室はクロスの色合いによってずいぶんと印象が変わってきます。今まで何となくでデザインを業者にまかせっきりだったとしたら、これを機会に考えてみるようにしてはいかがでしょうか。もちろん、アプローチでは雰囲気作りのご相談に乗っています。

 

A設備に統一感を出す

 何となく言われるがままに和室をフローリングにしたり最新の設備を取り入れてみたり。でもよ〜く考えてみると、部屋の雰囲気には全く合わない。そんな失敗談はありませんか?
 たとえば、建物は築20年経っていて、その間に特に設備の交換をしていない部屋で、いきなり洗面台を最新のものに交換したとします。洗い場のボウルは広く、混合水栓はシングルレバー、さらにシャンプードレッサーも付いています。決して安い投資ではありません。しかし、最新の設備なのに部屋全体で残る印象にはあまり影響はないと思います。この場合、キッチンが古いままだったりするとそっちの印象が強く残ってしまいがちなんです。1つの設備だけに大きなお金をかけてしまうなら、最新機能が備わっていなくてもデザイン製の高い設備を統一してそろえた方が部屋全体の印象は格段に良くなるでしょう。


  



アクセントを重視した物件


これは、印象作りには非常に効果的な方法です。ただし、上に書いてあるような物件をお持ちのオーナー様には少し難しいかもしれません。築年数が10年ほどのアパートなどで、部屋は全体的に比較的キレイであり、特に目を引くような設備が入っているわけでもないが悪い雰囲気ではない。しかし満室をキープするのが難しくなっている。そういった物件に非常に効果的です。

@平凡な台所を一新!システムキッチンに交換

 これは私自身、ぜひオススメしたいもので、以前にお客様をご案内した業者さんの物件でこういったお部屋がありました。部屋全体では可もなく不可もなく、当たり障りのない間取りに平凡な設備だったので、通常であればお客様も特に食いつかずに印象に残りにくい物件なんですが、キッチンがシステムキッチンだったことによってお客様もずいぶんと強く印象に残っていました。やはりキッチンは毎日使うものなので、同棲する方や家族連れには絶大な効果を発揮しますね。

  

A斬新なアイデアでインパクトを!

 例えば、間取り変更を考えている部屋があった時、4帖半ほどの小さな部屋が無くなったりするだけではそんなに大きな印象は変わりません。それならばいっそ部屋をつぶすのではなく「ウォークインクローゼット」にしてしまうのも斬新なアイデアです。それだけで「あの部屋はウォークインクローゼットがあったよね」という、特にインパクトのない部屋よりは一歩リードできるわけです。



B和室をフローリングに・・・それならば床暖房を選択肢に!


 あまり他では見られないような設備があると特に目を引きます。目を引くところまでいっていない物件が多いのが事実です。賃貸物件では珍しい「床暖房」や「ジェットバス」などを取り入れてみても大きなインパクトになりえます。