とても厳しい時代です。

それはオーナー様に限ったことではなく、消費者側である借主様も厳しく感じており、そこで生き残っていく為の様々な発想が私たちに求められています。

さいたま市西区専門の不動産会社だからこそ、この土地で家主業を営んでいる皆様のために必ず力になれると思っています。

地域ごとによって色んな傾向があり、全国的なデータがどこまでこの土地で当てはまるのか、指扇にはどのような特徴があるのかをふまえた上で、これまで書いてきた「部屋余りの時代」の中で生き残っていく行動に出たいものです。


指扇という土地の利便性

指扇は、都内に通える場所として非常に便利です。そのため、都内につとめているサラリーマンの単身者やご家族がよく物件を探しに来られます。また、もともと指扇に住んでいた方が「住みやすい」という理由で戻ってくることも多いです。
近隣と様々な面で比較してみると、やはり指扇は大宮周辺よりも賃料が少し安めだということがわかります。だからこそ、大宮の方で借りるならば指扇で、と考える方が多いようです。それは逆に、賃料設定がずれていると借り手が付かない、ということにもなりかねません。不動産の相場に合わせて、また、経済状況に比例して賃料設定の標準は変わってきます。こまめに仲介会社と連絡を取り合うことが必要です。


単身者向けアパート、マンション

アプローチの店内には、自社物件だけでなく業者物件も含めた指扇地区の賃貸物件全てを表した地図があります。それをみてみると非常にわかりやすいのが、単身者向け物件は駅周辺にとても多い、ということです。
いま、指扇での物件生き残り競争がもっとも激しいのが単身者向け物件です。指扇駅周辺にはここ1,2年で多くの新築物件が建設されました。そのほとんどが単身者向け物件。駅周辺に集中していることもあり、駅から少し離れた場所に建っている物件は他にはない条件や設備などがないと厳しいかもしれません。
単身者向けに喜ばれる設備としては、防犯性を重視したTVモニター付きインターホンや、利便性を考えたガスコンロなどがいいと思います。とくに最近の若い人は自宅で料理をする人が増えているという調査結果もあります。


2DK、2LDKアパート、マンション
最近では大和ハウス、大東建託、積水ハウスなどの大手メーカーが新婚さん向け賃貸物件をたくさん建てています。こういったメーカーでは、様々なデータを元に、特に若者受けする間取りや設備を備えているので非常に人気があります。今までは大手の物件は他の物件よりも比較的賃料の相場が高かったので、15年、20年経っている物件とは同じ土俵での比較は無かったのですが、この不景気の影響でどこの物件も賃料をかなり下げてきている状態です。よって、お客様から見た希望範囲内に非常にたくさんの物件が入ってきています。そうなると、勝ち残るにはやはり他にはない特徴を出していかなければ空室を埋めることは難しいかもしれません。
新婚さんにはシステムキッチン、追炊き、広いリビングが好まれます。しかしどれもお金がかかるものです。気軽にできるかといったらそうではないでしょう。だからといって、営業努力ではどうにもならないほどの壁が存在しているのも確かです。
2DKの物件は、視点を変えて単身者向けにしてしまうのも1つの方法です。もともと単身者向けより広さがある中で、2つの部屋を1つにくっつけてしまえば、普通の単身者向け物件には真似できない「広さ」という武器ができます。あくまでも例ですが、そうやって新たな土俵を開拓するのもいいかもしれません。
20年以上経っている物件であれば、思い切って「ペット可物件」にしてはいかがでしょうか。指扇にはペット可物件が少ないです。お客様も条件面で妥協する部分があります。オーナー様も妥協できる部分をぜひ探してみて下さい。


3DK、3LDKアパート・マンション
ファミリータイプになる物件です。指扇にはファミリータイプの物件はそんなに多くはありません。特に駅の近くにはそれほど多くのファミリータイプは存在していないのです。「駅に近いファミリータイプ」を探しにきたお客様にご紹介する物件は限定されてきます。ファミリータイプの物件は、需要も少ないですが供給も少ないです。一歩抜き出たインパクトがあれば決まりやすい土俵なのかもしれません。
ファミリータイプを探すお客様に重要な設備は、日当たり、追炊き、敷地内駐車場、都市ガスといった、生活面で関係してくるものになります。
しかし、不況の影響で経費節減を重要課題に置いた企業が多い為、今までよりは法人契約も少なくなってしまうでしょう。個人でファミリータイプを借りるお客様に、あまり高い賃料を要求することはできません。もし契約が決まっても、賃料が高い為に退去が早くなってしまうかもしれないからです。
賃料設定などのご相談もアプローチにお聞かせ下さい。

貸家
貸家の需要は高いです。若い人が積極的に貸家を好んできているように思います。戸建だから周りに迷惑がかかりにくく、もとから古い貸家ならば自分の好きなように部屋のレイアウトをいじることができると考えているからであり、貸家をお持ちのオーナー様にはそういったお客様の考えを理解することが大切かもしれません。
他にも、お年寄りの一人暮らし、生活保護などで探している方も多くなっています。しかし、色んなお客様を見てきましたが、消費者であるお客様はやはりワガママです。「もう古いから」、「修理やリフォームにお金をかけたくない」という考えでは結局なかなか決まらない、ということになりかねません。適度に好感を持たれる雰囲気を与えられるよう、設備や清潔感などを維持しましょう。

ペット可物件
指扇にペット可物件はあまりありません。全体的に見ればそこそこ数はありますが、ペット可物件として機能しているところはそう多くはありません。お客様はペットが飼えればそれでいいわけではありません。自分も満足でき、なおかつペットも一緒に暮らせる部屋を探しています。
今や空前のペットブーム。都内ではペット専用のマンションやお店がたくさん建っています。交通に便利な指扇ですが、「便利なだけでいいペット可物件がない」なんて思われている方もいるようです。
せっかくペット可物件にしているのなら、ペット可物件を探すお客様の頭の中から削除されないような部屋にしたいですね。条件面として賃料、設備、間取りなどをもう一度見直してみましょう。





大切な心構えとは・・・

1,手間をかけ、部屋を放置しない
空室をそのままにせず、空気の入れ換えや拭き掃除などを定期的に行うことが大切です。トイレの水が乾くと下水の匂いが上がってきます。気づいたら流すようにしてください。案内時、くさい匂いは大幅なイメージダウンになります。
2,待つ姿勢ではなく、何事も積極的に
一通り募集条件を出したら、後はお客さんが付くまで待っている。それではこれからの生き残り競争を迎えるには厳しいかもしれません。アプローチでもご案内している入居促進プランを検討してみて下さい。お金をかけなくてもできることもたくさんあります。積極的に行動することが大切です。
3,周辺の類似物件との比較をする
指扇には多くの物件があります。あなたの物件によく似た物件もあると思います。そういった物件を実際に調べてみて、もしあなたが部屋を探しているとしたら一体どちらを選ぶのか。周りの物件と比べてみて条件的にどうか。それらの情報はアプローチにご相談いただければわかります。一度お客さんの立場になって比べてみましょう。改善点が見つかるかもしれません。