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暑い暑い8月が終わり9月になりました。途中、何日か涼しい日が続くこともありましたがまだ扇風機は手放せそうにありません。さて、ここ最近のおかやま的ココロでは、人体に関わる色んな情報を書いてきました。せっかくなので今回も続編ということで、人体の神秘についてご紹介したいと思います。ちょっとした小話のネタに使ってもらえれば幸いです。
1、ヒトは立って歩く為、足に骨が集中している 足首から下の足の部分には、それぞれ26本の骨と、33個の関節、100本以上の筋肉や腱、靭帯で成り立っています。26本の骨 は、踵骨、距骨、立方骨、舟状骨、外側楔 状骨、中間楔状骨、内側楔状骨、5本の中足骨、5本の指骨(趾骨)、4本の中節骨、5 本の指節骨。
地面に立つために必要な両足の骨の数は合わせて52本。そして全身にある骨のうち、25%が足に集中しているのだそうです。ちなみに平均的な成人の人体骨は208本だが、生まれた時点では270本あります。ある骨は成長と共にひとつの骨に合体していくそうです。
2、加齢に伴う難聴は腹八分目で防げる可能性 老化とともに耳が聞こえなくなるという現象がありますが、これは過食をしないことで防げる可能性があるといいます。アントワープ大学の研究によると、加齢に伴う難聴の50%が回避可能なんだとか。これは過食が血液の循環を減少させ肥満と心血管疾患につながるためで、毛細血管に十分な酸素を行き届かせる為には暴飲暴食を避けることが大事なのだそうです。
3、脳が一番活性化しているのは実は寝ている時 脳は人体の総重量のうち、たった2%の重量しかないのにも関わらず人間が消費する酸素とカロリーの約20%を消費している。脳の80%は水でできており、10ワットほどのエネルギーで動くといいます。脳が一番活性化して動いているのは実は起きている時ではなく寝ている時。人間の脳は、夜寝ている間、レム睡眠の時に一番活発に動い ているそうで、レム睡眠とは身体が眠っているのに、脳が活動している状態のこと。夢を見ている時などがこれにあたります。ただし、どんなにたくさん夢を見ていても、大体 の夢は見てから2〜4秒で消え去り、ほとんどが忘れされれてしまうそうです。
IQの高い人はたくさん夢を見るという調査結果があるそうですが、IQの高い人は夢の記憶を維持させる特殊な能力を持っている可能性があるかもしれないとして今後の研究対象となっています。
4、肺の表面積はかなり大きい。テニスコートと同じ大きさ 肺の表面積はテニスコートとほぼ同じ程度だといいます。素早く効率的に酸素を血液に取り込むため、表面積が大きくなっていて、広い表面部分は、葡萄のようなとても小さな毛細管の気泡でできており、幾千からなる気管支が、より小さい枝分かれして、全身に繋がっています。この仕組みによって酸素が取り込まれ他の器官と繋がり、全身を駆け巡るのだそうです。
5、くしゃみをするとまぶたを閉じてしまう理由 くしゃみをするときに使う筋肉が、まぶたをコントロールする筋肉と連動しているからだそうです。くしゃみをすると、顔の筋肉が弛み、自動的にまぶたが閉じてしまうといいます。 このメカニズムは完全には解明されていませんが、まぶたを閉じる理由として、くしゃみから発せられる微生物やこまかな塵から眼球を守るためではないかと言われています。ちなみに、人間のくしゃみはとても大きなエネルギーを消費し、時速は1,046km/hにもなるととか。大型台風レベルの風速なんだそうです。
6、指によって爪の伸びる速さが違う 爪は髪の毛の成分と同じたんぱく質であるケラチンから成り立ち、平均して一日 10.16ミクロン、1cm伸びるのに約80日かかると言われています。また、爪の成長も指によって違い、もっとも早く成長する爪は中指で、利き手の方が先に伸び、利き手ではないほうの手の指は遅く伸びるのだそうです。指の中で一番遅い爪は親指なんだそうです。なんとなくそれはわかる気がしますね。親指は大きいから。
7、血液は一日に地球二周以上も回っている 血液は毎日とてつもない距離を移動しています。心拍にあわせ、体の中を一日に 96,540kmも巡るといいます。これは地球外周に換算すると、二周以上も毎日回っていることになるそうです。
8、男性にも子宮がある? 前立腺小室として知られている器官は、射精管の近くの前立腺の底部分にあり、この器官は完全に何の機能も目的も持っていないそうです。同様に、女性の子宮には何の機能も果たさない行き止まりの管の房があり、まるで男性の睾丸から精液を運ぶ管のようにも見えるといいます。 前立腺小室は言い換えれば胎児を宿さない子宮のようなもので、女性の管は機能を持たない男性器のようなもの。もしかしたら今後の種の変化によりこの器官が機能する時がくるかも?
9、脳自体は痛みを感じない 脳は感じた痛みを記憶することができますが、脳自体には痛みの受容体がまったくないそうです。脳自体に「痛みセンサー」がないことから、モルモットの脳に電極をくっ付け不快感の発生の研究を行うこともあるといいます。また、頭痛の痛みは、脳が痛いわけじゃなく痛みを感じる頭の周りの皮膚や骨により、もたらされているものなのだそうです。
いかがでしたか? 普段はなんとも思っていないようなことでも、こうして知ることで妙に納得してしまったりもします。生を終えるまで末永く付き合っていく自分自身の体ですが、実は自分で分かっていないことも多いのかもしれません。自分自身をきちんと見据えて生活することが大切なのかもしれません。 それではまた。
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