[2915] おかやま的ココロ! 2015/01/07 

 新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します。平成27年を迎え、気持ちも新たに良いスタートを切りたいですね。この仕事を通じて色々な方のお役に立てるように、より一層の精進をしていきます。

 さて、新年第一回目のテーマですが、「7」という数字についてです。ラッキーセブンという言葉があるように、なぜか7という数字は幸運など、ポジティブなイメージを持つことが多いように思います。今回、その7という数字が持つ魔力について追求した面白い記事を見つけたのでご紹介させていただきます。

『素晴らしき数学世界』という著書がベストセラーとなった、イギリスの作家であるアレックス・ベロスは、2011年、オンライン上で好きな数字の調査を行った。全世界の3万人もの人からそれぞれ好きな数字を投票してもらったのだ。
 その結果、1000にも及ぶ数字が投票されたが、その半数近くは1から10の間の数字を選んでおり、特に 「7」 という数字が圧倒的に多かったという。

 マサチューセッツ大学の心理学者スーザン・クラウス・ウィットボーンは、7という数字を説明するにあたって、宗教的、心霊的には、7つの大罪や第7天国まで、千年期へとさかのぼるという。また、心理学者のジョージ・ミラーによると、わたしたちの短期記憶が一度に覚えられる限度は、7プラスマイナス2のユニットまでなので、文字や数字を5個から9個(理想は7)の塊にすれば、無限に覚えることができるという。

 この調査を行ったベロスによると、7を好むもっとも多かった理由のひとつは、自然界に7という数字がついてまわることと関連しているに違いないという。例えば昔は、夜空に見える天体は、水星、金星、火星、木星、土星、太陽、月の7つがあり、どれも常に動いている(英語のplanetは、ギリシャ語のplanetes、さすらい人の意味からきている)。

 7という数字の偶然性はほかにもある。一週間は7日だし、虹は7色、世界には7つの大陸と7つの海がある。これらはほんとうに偶然なのだろうか? 

 世界の7不思議や一週間は7日などは、自然のものではなく、人間がつくったものだ。わたしたち人間の行動や見解とはまったく関係なくもともと7だというものはあるのだろうか? わたしたちの無意識が知らず知らずのうちに影響を受け、7という数字を好むように仕向けられているのだろうか?

 算術の上でも独特なことが、7をラッキーナンバーとみなす一番いい説明になっているとベロスはいう。この特異性が、わたしたちが世界を観察するためのレンズを損なう時間の歪みを回避してくれるのだそうだ。言語、文化、数字、書は皆、時とともに変わっていく。だが、7という数字の構造は決して変わらないのだ。

 7はわたしたちが両手の指で数えることができる数字だが、1から10までの数字の中で均等に割り切ることができないのに加えて、倍にすることもできない。1から5は倍にすると2から10になるし、6、8、10は2で割って3、4、5にできるし、9も3で割って3にすることができる。

 だが7は特殊だ。ほかの数字とひとつのグループにくくることができない独立性があり、孤高で、門外漢なのだ。わたしたち人間はその算術的な特殊性を文化的に解釈し、7にまつわることは特別だと考えたのだ。

 人が1から10までの数字の中で7を選ぶのは、意図的でなく、いかにも自由にランダムに選んだように見せたいという欲望なのではないかという。

 このテストの被験者たちは、1や10では始めと終わりなので任意に選んだように見えないし、5はど真ん中でランダムな感じがしないし、2や4や6や8では、あまりにもきちんときれいに並び過ぎているので、おそらく無意識のうちに、除外しようという意識が働いていたのだという。真にランダムに気まぐれで選ぶのにふさわしい数字として残ったのは7しかない。7はその並びの位置も独特な、もっとも奇妙な数字なのだ。

 いかがでしょうか。人が好む数字についてここまで深く追求している、その探究心に脱帽です。こういう探求を繰り返して人類は進歩してきたんでしょうね。新年を迎え、更なる探究心を持って色んな事にチャレンジしていきたいと思いました。それではまた。

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