[2917] 人は老いるほど豊かになる! 2015/01/09 

 私に更年期症状は出なかったものの、自分の年齢の事を考えてみて鏡の中の自分を見ると、どんどん老けて行くのが実感として解ってきていました。そして孫たちが成長すればするほど、自分の細胞が老化しそうで怖く感じたりしていました。

 しかし、ある呪文と出会って考え方を変えることにしたのです。生まれてから年月が経てば年齢を重ねるのは当然の原理です。今の自分に何が出来るのか、自分にしか出来ない事が何かあるはずだと考えました。無意味に60年を生きてきたわけではありません。

『論語』には次の有名な言葉が出てきます。

 われ十有五にして学に志し、
   三十にして立つ。
   四十にして惑わず。
   五十にして天命を知る。
   六十にして耳順う。
   七十にして心の欲する所に従って               矩を踰えず 

 六十になって人の言葉が素直に聞かれ、たとえ自分と違う意見であっても反発しない。七十になると自分の思うままに自由にふるまって、それでいて道を踏み外さないようになった。ここは、孔子が「老い」を衰退ではなく、逆に人間的完成としてとらえる思想が明らかにされています。まさに、人は老いるほど豊かになるのです。

 今まで「老後」とか「余生」とか「シルバーライフ」とか何となく後ろ向きにとらえられてきたものを、人生で最も贅沢な時間であるグランドライフとしてとらえなおしていきたいと思います。そこでは「老い」や「死」をとらえなおすことが前提となります。

 人は必ず老い、そして死にます。「老い」や「死」が不幸であれば、人生はそのまま不幸ということになるのです。これでは、はじめから必ず負ける戦に出ているのと同じではありませんか。

 不幸や苦悩はすべて自分の心が生み出すものです。ですから、これからは次の幸せになる魔法の呪文をいつも心の中で唱えてください。毎日、唱えてください。そうすれば、必ず幸せになれます。

 その呪文とは、こうです。

「人は老いるほど豊かになる」

 いかがですか?
納得できる言葉ですよね。
七十になった時の自分は自由に生きて、家族や友達に迷惑を掛けないよう、健康的に過ごしたいと思います。

 最近は特に「健康」について深く考えるようになりました。心身ともに健康! そういう言葉をよく聞きますが、若い人でも身体が健康なのに心を病んでいる人も多いです。反対に、病気があるけれど心が健康な人がたくさんおられます。

 私は心身ともに問題がある所がありませんので、年齢は60歳を超えてしまいましたがまだまだ可能性は無限大だと思っています。

 人は生きている限り、それぞれの役割があります。家にジッとしているのはもったいないです。80歳を超えても一生懸命農作業に精を出したり、90歳を過ぎて趣味を続けて素晴らしい芸術品を作成したり、お手本となる人生の先輩方は多いです。

 年を取ればとるほど、日々が過ぎて行くのが早いですね。だからこそ今日一日が貴重なのです。

 一緒に豊かな日々を重ねて行きましょう!

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