[2919] 介護と老人ホーム! 2015/01/12 

 身内に有料老人ホームに入所したり、デイサービスに通う人がいますので、自分の将来も含めて、どの段階で入所すれば良いのか調べてみました。

@ 在宅介護が限界に来た時
 在宅介護を行っていたが、家族の介護負担や仕事の都合等で在宅介護が難しくなったと判断された時点で、自宅(在宅介護)から有料老人ホームに移るケースが多い。

 特に最近は、高齢者が高齢者を介護する老々介護や介護負担による介護家族のうつ病等が社会問題化しており、介護で家庭崩壊する前に有料老人ホームに移るケースが多くなっている。

 在宅介護が厳しくなって来て、特別養護老人ホーム(以下、特養)に入居希望を出しているが待機者が多くて数年待ちということはざらにあるので、特養を待っている間に有料老人ホームを活用するミドルステイ型の入居もある。

A 医療機関からの退院時
 病気や怪我で医療機関に入院し、いよいよ退院となった時に自宅で介護が必要になってしまうケースも「在宅介護が限界に来た時」と同様に多い。

 病気や怪我を治すことに特化した医療機関(急性期病院)を退院する時に、しばらく社会復帰のためのリハビリが必要と判断されると介護老人保健施設(以下、老健という)に転院し、医療的処置を行いながらしばらく療養する場合は療養病床(老人病院)に転院するのが一般的な流れ。

 しかしながら、老健は3ヶ月しか入所できないというルールがあり、療養病床も長期化すると病院の報酬単価が下がるので恒常的な医療処置が必要なくなった段階で退院を促される。また、介護保険で運営されている療養病床は廃止の方針であり、今後は軽い医療処置や介護が必要な場合であっても自宅にどんどん帰されるようになる。

 自宅で介護が難しい場合は、医療機関や老健からの退院、退所時に自宅に戻らず有料老人ホームに移る方が多くいる。

A 元気なうちに入居検討する
 まだ介護が必要の無い健康な方でも有料老人ホームに入居するケースは少なくない。重い介護や認知症、医療処置が必要になると入れる有料老人ホームは限定されてしまうので、介護や医療処置が必要になった場合でも、住み続けられる有料老人ホームに元気なうちから入居しておくということは老後の安心につながる。

 経験者の方から聞いてはいましたが、どうして3か月経ったら老人病院を退院しなければいけないのか、ずっと理由を知りませんでした。医療制度も少し変えて欲しいと思いますが、費用が嵩むといろいろな所に影響も出るのでしょう。

 親を老人ホームに入れるような事情が出来ると、ほとんどの人が悩むでしょう。しかし自分の生活を守るために考えなければならない時期が来るかもしれません。

 例えば、徘徊で常時目が離せないとか、帰宅願望で自宅から何処か本人の中の昔住んでいた所に行こうとして、自宅から居なくなり仕事中にTELが来るとか、介護で腰を痛めてしまったり、介護疲れで不眠や体に変調をきたしたりとか、「これ以上は頑張れない」「これ以上は共倒れになる」「自分の人生を生きられない」などの言葉が浮かんできた時にはもう限界だと思います。

 そうなる前に施設入所は悪いことだと思わずに、入所できる時に入所すると良いと思われます。施設に入所すると、もう介護しないご家族もいるそうですが、施設に入っても外出させることや、会いに行き話しを聞くことや、一緒に食事を取るなどできることはいっぱいありますし将来認知症が進んで、動きが少なくなって前よりも介護負担がなくなったとしたら、もう一度自宅でみてあげることもできると思います。
せめて最後は自宅で看取ってあげることもできます。

「自分の頑張りが足りないのではないか?」 「甘えているだけではないか?」と考えることがあると思いますが、自分を責める必要はないです。どんなかたちであれ、どう家族と向き合っていくのかが大事なのだと思います。

 親の面倒を他の兄弟に任せきりの人もおられますが、今の自分が存在するのは親のお蔭だと感謝し、出来る限りの親孝行をする事が自分の幸せに返って来るのだと思います。それでないと悔いが残る事になるでしょう。自分の子供たちも様子を見ています。いかに家族が大事なのか教えるのも親の役目です。親としての手本を見せられると良いですね。

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