[2935] 新築なのに敷金礼金ゼロ! 2015/03/03 

 春の繁忙期に、契約が多かったのはどのような物件だったのか分析してみました。アプローチに来店されたお客様で、一番多い層は新卒の「単身者向きアパート」を借りる方でした。続いて、古くても安い物件探しのファミリータイプ物件ですが、どちらも契約金が安くなる「敷金礼金ゼロ」という物件が好まれました。

 昨年の夏以降に建築された新築物件も、空室が続いたのでどんどん条件変更となり、敷金礼金ゼロになった上に、家賃も値下がりした物件は決まって行きました。

 そう考えると既存物件に、敷金礼金があれば借主は見向きもしないのは当然の事になります。礼金が付いている居住用物件はほとんど無くなりましたが、お客様にご紹介して興味を持たれるような物件はアプローチから家主様に交渉して、敷金を下げる又は無くすなどご協力頂きましたので成約に至りました。

 世の中全体に高齢化が進んでいますので、借主様の高齢化も目だってきました。今までは高齢者の一人暮らしに不安を感じていましたので、アプローチとしてはお断りするケースが多かったのですが、他の不動産会社の契約などを参考にすると年配の方でもご本人が元気で保証会社の審査が通れば問題が少ないと判断し、積極的に契約して行きました。

 個々のお客様のご要望に応じた物件探しを続けた結果、来店された賃貸客様の成約確率が高くなりました。一度来店されたお客様もリピーターになられました。やはり西区の専門店として続けてきた結果、環境も含めてお客様のニーズに応えられる不動産会社に成長したと認めて頂けたからでしょう。ご紹介のお客様が増えた事にも感謝します。

 敷金礼金ゼロにする事に、当初は家主様も不安を感じられるようです。敷金を預からないと修理代の家主負担が多くなると考える方もおられますが、入居時の家賃フリーレント1ヶ月が無ければ、結果的に収入は変わらないですし、数ヶ月空室が続く事を考えれば家主で修理代を負担すること位安いものだと理解される方が増えて来ました。

 アプローチとしては敷金ではなくてクリーニング代先払いで預かるケースが多いです。契約書の特約に「退去時原状回復の負担は借主」と記載しておけば、家主様も安心です。インターネット広告で「敷金礼金ゼロ」と検索する機能がありますので、まず最初に検索される条件にする事が重要です。

 地域を自転車で走り回って共同住宅の写真を撮っていますが、賃貸物件が飽和状態であるのに関わらず、まだまだ建築ラッシュが続いています。日本の不動産市場は収拾がつかないようになっていると懸念しますが、個人ではどうにもなりません。

 不動産の2015年問題は、このような飽和状態の事を指しています。これからが本当の少子高齢化なのです。益々賃貸物件の空室率が高くなるでしょう。今年も若い方のカップルでの物件探しはお手伝いしましたが、結婚予定の方は少なかったです。10年20年後の住宅事情はどうなっているのでしょう?

 売買も新築物件の売れ行きが思わしくなくて価格がどんどん下がっています。中古住宅は比較して格安の物が売れています。売れないので住み替えが難しい時代になりました。

 このように心配な事が多くなりますので、賃貸事業を始められたばかりの家主様のリスクを想像すると不安を感じます。今からアパート建築を開始しようと考えておられる方はどうぞご相談下さい。将来の賃貸事業に不安を感じて来た方もお気軽にどうぞ。

 家主業をされている方で、上手く行っているという方のお話をお聞きしたいです。相続問題・節税・収支のバランスなど、将来へ不安を持っている方が本当に多くなっていますので、情報交換をして前に進みたいですね。

 クレーム・ご意見・ご要望など、何でも結構ですから皆様からのご連絡をお待ちししています。

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