[2940] 社会人として一人前に! 2015/03/20 

 結婚ではなく同棲目的で賃貸契約をされたカップルがおられました。お二人とも仕事をされていますが男性が未成年の為女性が契約者になりました。最初に探しに来られたのは男性とその人の母親です。後で二人揃って物件を見て契約し入居してしばらくは仲の良い様子でした。

 突然に、彼女の母親から電話で「解約します」と電話がありました。契約上では連帯保証人の立場の方です。まだ契約開始後1ヶ月も経っていません。賃貸契約書上では解約は2年の契約期間に関わらず、1ヶ月前の申し出でいつでも可能です。しかしあまりに早い解約に驚きました。しかも借主ではない母親からとは!

 今の時代は、どのような事をするにも親が出てきます。幼稚園や小学校・中学校・高校などの学校入学、卒業そして就職時。なかには祖父母も参加する人もおられます。不動産を探すときもまず母親が下調べに来られたりします。単身者が借主の場合は親が解約の連絡をしてくる事もあります。親心なのでしょう。

 どのような事情があるにしろ、子供の為を思うなら「社会人としてすべき事を親として手本を見せた方が賢明」と考えます。それは子供の代わりに何でも手続きする事ではなく子供自身に責任を持って行動させる事です。解約に関しては男性の母親が電話を掛けて来て、女性の母親が退室時の立会い点検をし、女性は書類上の解約通知を記載しに来られましたが、男性はその後一度も顔を見せませんでした。

 間もなく成人する男性ですが、親と離れて自立して大切な人と暮らそうと考えておられたはずです。仕事をしているのですから社会人としていろいろな責任を取らなければならない立場です。まして女性と同棲するのであれば、その人の人生にも責任を持たなければなりません。すべてが親任せ、自分で処理しなかった事にガッカリしました。だから女性から敬遠されたのでしょうか。

 考えてみますと今の社会ではあちこちで似通った現象が起こっています。自立できない人たちが多くなると日本の将来は暗いです。それより、そんな子供に育ててしまった親の老後は果たして子供を頼りに出来るのでしょうか? 子供自身も自分の事に責任持てないのですから。

 親の役目は「子供を自立させる事」だと考えます。たくさんの財産を残す事が子供の為になるのか、何も残せないけれど自分で生きる術を持てるように育てた方が良いのか、考え方はいろいろでしょうが、将来を想像してみればおのずと答えは見つかるでしょう。

 人間関係は何をするにも難しくなっています。しかし当たり前の事ですが、理解しあえるように相手の立場に立って考え、意見交換しましょう。互いの気持ちを確認するのが一番です。そう言いながら、私も反省する事が多々あります。より良い人間関係を築きましょう!

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