[2944] 少子高齢化と不動産の関係! 2015/04/05 

 数年前までは、20歳代の若い人たちのニートが問題になっていましたが、今や日本では、少子高齢化が進行しており、40代・50代の中高年無職が急増しています。失業してからひきこもりになって、親に依存した実家暮らしをしている人が増加しています。

 中高年のニート・無職・ひきこもり問題、親が死んだら生活保護という意見もあり、社会問題化していきています。しかし生活保護を受ける基準が段々と確立されて審査もきちんとされるようになってきました。以前は議員さんの口利きが威力を発揮したり、市によって甘いと言われる事もあったのですが。

 先日、80歳代の父親が借主になって貸家を契約し、収入の少ない50歳代の息子を住まわせる契約をしました。保証会社の審査が通るかどうか心配しましたが、年金の収入証明書があり父親が健康だと審査も通過するのですね。無事に契約出来て良かったですが、借主さんの年齢を考えると心配で、早く息子さんに就職して頂きたいです。

 大学を出てもすぐには就職先が決まらず、大学院に通う人が増えていると聞きました。大学院を出たからと言って就職が出来るかどうか保証はありません。そのまま数年経過すると30歳です。良い大学を出ても安定した収入が無いと結婚も出来ません。定年退職した親が30歳の息子を養う事になります。

 新卒で就職しても1年以内に退職や転職・中にはリストラされると生活が変わってきます。一度自立した子供が再び実家に戻るケースが増えています。若い人たちが悪い訳ではなく、今の社会に問題があるのでしょう。

 親が年金を貰えると言っても、段々と受給年齢を先延ばしされ減額されています。親が生きて行くのも大変なのに、子供の生活の面倒を見られる訳がありません。逆に、親の老後は子供が面倒を見るのが普通だったのが、社会は一体どうなったのでしょう?

 例え順調に仕事が続けられたとしても、結婚して奥さんと子供たちを養う収入を得ている人は何割いるでしょうか?ほとんどが共働きで子供が生まれたとしても一人っ子が多いです。全体で考えると、結婚しない人が急増していますので出生率が益々減少し、二人が一人になってしまいます。この現象は政府が数字を出すまでもなく私たちの周辺を見れば誰でも察知出来ます。 

 アベノミクスは、大胆な金融緩和によるデフレ不況および円高不況からの脱却、大型公共事業による景気サポートなどが主な柱だと言われ、基本方針は、
「大胆な金融政策 (金融緩和)」
「機動的な財政政策 (財政出動)」
「民間投資を喚起する成長戦略」です。

 しかし残念ながら、私たち庶民には景気が良くなったと言うより、逆に悪くなったという印象しか受けないのです。

 そこで心配なのが不動産の急増で、中でも賃貸物件がどんどん建てられているという現実です。しかも設備が良くて家賃が高いのです。建築後数年は入居率が高いですが、退去後のリフォーム代や設備費用を考えると「節税して良かった」とは言えません。

 節税とは逆に、たくさん借金してローンの支払いに四苦八苦します。見た目には財産を減らさず、収入が増加したように思えますが将来に降りかかって来るであろう債務が説明されていなかったり、法律や税金が変わってくる可能性がありますので、アパート建築が果たして良いのかどうか・・・。

 これからは既存物件が見直される時代だと思います。アプローチでも今年は新築より建築年数が古くても安い物件の成約率が高かったです。国民の消費が減少しているのですから家賃が安い所を探すのは自然の成り行きです。

 アプローチは地元の既存賃貸物件の家主様を応援しています。空室期間が長く悩みのある家主様はご相談ください。長いお付き合いの不動産会社があるのは承知していますが、収入が無いと生活が大変になりますし、空室が長く続くと室内が痛みます。

 入居していない部屋を
    家主様ご自身で一度ご覧下さい。
 壁が剥がれていませんか?
 排水管から臭いが上がっていませんか?
 かび臭くないですか?

 ・・・・賃料が低くても、誰かに借りて頂くの事が不動産を維持して行く秘訣です。

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