[2945] 共存共栄と信頼関係! 2015/04/08 

 建築業界の中でも土木やリフォーム工事などの業種が、ずっと忙しくて人手不足だと聞きます。アプローチにもリフォーム工事の依頼が多く、見積もりするにも職人さんが忙しくて時間が掛かるケースが多いのが実情です。ですから工事受注を請けてから完了までも予定より長く掛かりますので急ぐ場合は特別に調整をお願いするほどです。

 リフォーム工事屋さんが、資材置き場や事務所の物件探しの為に来店が続きます。中には当社管理のテナントの中に複数の工事関係者さんが借りられるケースもありますが、皆さん共存共栄されて、その場所に集客力が出てくるというケースも多いです。

 不動産会社も隣り合って事務所がある場合はお客様が増加すると言われています。何軒も不動産会社に足を運ばれますが、指扇の不動産会社も個々に専門分野が違うので、数件の会社を回ってみると個性が解るでしょう。営業との相性も重要ポイントです。

 不動産はどの不動産会社を通じても探せますが、トラブルが起こるときちんと相談に乗って解決出来る不動産会社と当初から付き合う事が大切です。

 不動産で困ったら「すぐに弁護士に相談」と考える方が多いですが、弁護士に相談するメリットデメリットがあります。売買契約も賃貸契約も法律に基づいて書類を作成し、相互の理解のもとに署名捺印しています。物件の状態や契約内容によって微妙に違いますので、2つと同じ契約は無いと思います。

 売買契約の場合は、決済引き渡しから数年経過して問題が出るケースもあります。隣地とのもめ事や瑕疵担保責任などは契約直後には解らない事です。何か問題が起こった時にまず相談するのが契約時の担当者ですが、不動産知識やトラブル解決法が解らない時は弁護士などの専門家に相談する事になります。

 しかし弁護士に相談したところでまずは民事解決を勧められます。そんな時、頼りになる不動産会社の営業が担当だったら苦労しません。争った時に何が一番大事かと言うと、当方の言い分ばかりを言うのではなく、相手方の考え方も聞き、理解しようと努める事です。それが早期解決の秘訣です。

 トラブルを解決するには「どういう理由で、相手がどのような考え方をしているかを知り、結果の目標を定めて過程を計画」します。先日にお話しした方ですが、一方的に怒鳴りつけて相手の話に耳を傾けず強引に自分の考えに従わせようとする人がいました。

 昔々にこのような人を見かけた事がありましたが、今の時代にこのような行動をすると信頼関係が崩れてしまい、何の解決方法にもなりません。男性同士の場合は力の差で押さえつける事が出来るかもしれませんが、女性の場合は怒らせる事になり、逆に考え方を固執させてしまいます。相手の立場に立って行動する事が大事です。

 賃貸契約は貸した時・借りた時がスタートになります。少子高齢化・核家族・時代の変化に伴う常識の違い・法律の整備など、ひと昔前の家主様の考え方をしていると時代に付いて行けません。専門家のアドバイスに耳を傾けて、借主様の考えに寄り添う事が賃貸経営の成功やトラブル解決の秘訣です。

 仲介業者のアプローチは、双方のお客様の話を取り持つと言う重要な仕事をしています。専門家としての説明義務を果たしながら、ご要望をお聞きし、相手方に伝えて接点を見つけ、問題の無い書類を作成します。契約は共同住宅であっても借主様の性格もいろいろなので「些細な騒音でも気にする人しない人」に別れます。

 入居者同士で喧嘩同然になるケースのありますが、何か気になったら不動産会社に相談して下さい。トラブル解決には家主様が借主募集の時点から不動産会社を1社にしておくと、借主情報を把握しているので早急に対応出来ます。複数の不動産会社に依頼していると、家主様ご自身でトラブル解決する事になります。

 トラブルになってから解決するというのでは遅いです。個人情報重視の社会ですので、郵便受けに名前を書いていない人が増えました。賃貸の入居の場合、特に単身者はご近所挨拶しません。しかし廊下や階段で顔を合わせた時は挨拶した方が親しみを感じ、何かあってもお互いを許せる気持ちになります。

 管理を不動産会社に任せている家主様は別ですが、賃貸物件と住まいが近い家主様は日頃から借主様と仲良くお付き合いしているとトラブルが発生しにくいです。先日、家主様の要望と借主様の要望が大きくかけ離れていて、書類作成に困った事がありました。前もって借主様が家主様に声を掛けて了解頂いていれば、家主様
の心証が違ったのだろうと思いました。

 不動産は契約さえすれば良いのではありません。日頃から信頼関係を結んでいれば、契約の継続も長くなりますしトラブルが起こりにくくなります。笑顔でのご挨拶は重要です。

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